小中学校に勤務していた時からずっとこの質問にぶつかってきました。
どんなジャンルの本でしょうか 読み方はどうでしょう 読んだあとはどうでしょう
お子さまご本人も保護者の皆様も、読書量が多ければ、当然の結果として
国語の成績は高いだろうとお考えだと思います。 でも実際は・・・・
まず、マンガや推理小説は私も大好きなのですが、ほとんどはストーリーの
展開が楽しくて、早く早く先が知りたくてスイスイ読む。
じっくり心情や登場する事柄の結びつきや関係を考えることは少ないでしょう。
また学校図書館の図書カードのスタンプを増やすことに一生懸命なお子さまもいます。
読み応えのある、また日本語としてのリズムや表現の美しさのある本を読んでほしいですね。
芥川龍之介や太宰治の作品は、古典にも通じるものがあるし、内容も面白く読みやすく、
感じたり考えたりするには適していると思います。
もう一つ、読んだあとのアウトプットはいかがでしょうか。
どんなお話だったのか。どう感じたのか。 お子さまに「しつこい!」と嫌われない
程度に聞いてみましょう。
大事なことを要約して話せる、感想をもてることがすごく重要です。
短く簡単な内容でも話してくれたら「ありがとう!」を忘れずに。
お子さまも自信をもって、どんどん深く読み込み、表現力も高まっていきますね。
最後に、中学になったらテストの点が急に下がった・・・それもよく耳にします。
小学校のテストは先生や友達と何時間も学習した内容がほとんどそのまま出題されるから
100点 95点はあたりまえなのです。 中学校のテストではまるっきり同じ文章や問題は
ほとんどないでしょう。 3年の総合テストとなればなおさらです。
どこから出題されても対応できる「地頭」を鍛えておかなくてはなりませんね。