「楽しく引き出す思考力」を合言葉に、課題や目標に向かって、はっきりした全体のイメージやゴールへの道筋を意識してやりぬく力を育てています。
特に幼児、小学生コースでは「絵や図で解く算数文章問題」「パズル」に取り組んでいます。
身近で楽しいストーリーのある問題を理解して、絵や図を描いて、それを操作しながら解いていく学習内容になっています。
年長さんの取り組みの一つです。
「だんごろうくんが 3にんのおともだちとはらっぱで おはなを2ほんずつ あつめました
おはなは ぜんぶで なんぼん あるでしょう」
まずは「わける!」「そろえる!」「ひろげる!」これでほとんどの問題が解けます。
幼児さん小学校ばかりでなく中学校でも大きな効果が出ています。
算数の文章題では(国語の読解でも有効ですが)問題の一行ずつをじっくり読んで、内容を
「わける」「そろえる」で整理します。
何を聞かれているのかをはっきりさせます。
複雑にみえる文章も 本当に簡単でいいので、お話を1行ずつ図にしてみましょう。
①登場人物・内容を「分けます」。
できれば「私は横書きにすると見やすくなりますが 子どもたちは自由に描いています」
②それを今度は「そろえて」ならべてみることです。
難しい式も計算がなくても、かなりの問題が解けます。
しかもすぐに方程式にあてはめて答えをだすのではなく、絵や図で考えることで、全体の
関係ややっていることの意味がわかります。
楽しみながら論理的に考える力が高まります。
「わける」「そろえる」で80%の問題はできます。
ここに「ひろげる」が加わってほとんどの問題が解けてしまいます。
ストーリーを楽しみながら解いていきますが、「読み解く力」「イメージする力」が必要になります。
言葉や文章の意味がわかって、具体的な状況がイメージできる力、整理して、何をきかれているのかをはっきりさせて考える力が伸びます。
算数でも国語でも共通して必要になる力です。
難しく思えた文章問題が解けていくとき子どもたちの顔は本当に輝きます。
頑張ってできた、わかった、やり抜けたを実感できることが学ぶことの本当の喜びだと思います。
「一生懸命に考え」脳を楽しくフル活動していくとき「思考力」が伸びます。
これはどんなことにも言えますが、スピードや効率が重視される最近では、じっくりとこの力をつけるよりも、速い解き方のパターンや公式を覚えることになりがちではないでしょうか。
受験間際では「じっくり地頭を鍛える」時間はありません。
しかも最近の入試問題は覚えておけば答えられる割合は減り、総合的に考えなければ対応できないものになってきています。
計算、漢字、パターンにとどまらない「考える算数、国語」の力が必要になります。
塾でお子様といっしょに頑張っていますが、お家でも見ていただければ効果は絶大です。
一回でビシッと答えが出せなくてもかまいません。
「一生懸命に考えた」ことがものすごく大事になります。
脳が楽しくフル活動していくときに、いろんなことを結び付けて考える力「思考力」が伸びます。
学校のテストはできて当たり前と思ってください。
先生や友だちと何時間も勉強した内容でテストをするのですから、いっぱい練習してきたことの確認みたいなものです。
テストや試験で初めて出会う問題にも、それまでにつけた力を使って対応していける力が必要です。
今後、学校や社会でますます求められる力です。
そうしておかないと 学年が進むにつれて
・○年まではできていたのに… ○○までは全部100点だったのに…
・計算や漢字はできるのに、文章題になると算数も国語もできない。
・文章問題をみた瞬間に「わからない」を言う。
これ たしざん? ひきざん? わるの? かけるの?と聞く。
とにかく問題文の中の数字で計算してしまう。
・本はいっぱい読んでいるのに、国語の力が伸びていない。
・社会や理科でも覚えたつもりなのに、テストでは成果があらわれない。
・学校の宿題さえもなかなかおわらない…
・総合テストや模擬テスト、外部テストでは全くできない…
などなどの悩みが出てきます
でも、お子さんの頭が悪いわけはありません。
きっと「やり方が合っていなかった」のです。
「思考力」「考える力」の基礎ができあがるのは3歳~9歳
脳は身体の一部で、刺激がよければ一生発達しますが、「幼児期、小学校期で身につけておきたい考える力」とそれ以降で伸びる「得意分野を深める力」や「受験用の力」には伸ばし方に違いがあります。
ある期間でしか伸ばしにくい力があります。
身体の成長にも脳のいくつもの役割にもそれぞれが発達する時期があるからです。
「思考力」「考える力」の基礎ができあがるのが3歳~9歳です。
(個人差を考慮しても小学校卒業までの時期です)
それ以降でも刺激次第でもちろん伸びますが、そこからは身に着けた「思考力」を土台に問題をシステム的に処理したり、パターンや物事を暗記や反復学習で「覚える」ことを効率的にやって得意分野を深めたり、「○○試験」に備えたりすることに脳が対応してくれる時期です。
速くたくさんの問題に取り組む力は、9歳までの思考力の基礎を確かなものにして、高学年以降で伸ばすのが適切と考えております。
そこをご家庭との共通理解のもとでお子様の確かな伸びを支えていきたいと考えております。