いざ勉強しようと思っても、どうしても体が言うことを聞かない。ダルい。めんどくさい。こんな風に感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、あなたは本当は勉強したいと思っている。頭ではそうした方が良いと分かっている。でもできない。これはどういうことなんでしょう。

自分が考えたことを実行するはずなのに、それができないのっておかしいですよね。カレーが食べたいと思って、ラーメンを作っているようなものです。なぜこんなことが起きるのでしょうか?

体の反応と思考は違う

普通、勉強をしたくない理由は、めんどくさがり屋とか、意志力が弱いとか、怠け癖があるとか、そうした気質や性格の問題として捉えがちですよね。そうではなくて、私は最近このように考えるようになりました。めんどくさいというのは、自分の「思考」ではなく、ただの体の反応なんだと。

あなたの体も、あなたが「思考」をしなくても呼吸をし、心臓が動き、消化をし、怪我をしたら勝手に治り・・と沢山のことをやっていますよね。考えることなく。

こうしたものは体の機能としてあまり実感することはないかもしれませんが、実感しやすいものもあります。高いところに行ったら怖い、知らない人と話すのは緊張する、夜まで起きてたら眠くなる・・こうしたものは感じ取ることができます。

でも、それはあなたが「考えた」ことではない。めんどくさいというのも、これらと似たものなのではないかと思います。だって、本当は頑張りたいと思っているのですから。

脳は生き残ることが最優先

なぜこのような感情や感覚になるかというと、脳はあなたが生きることを最優先しているからです。普段から慣れた場所にてこれまでと同じ行動をしていれば安全だし、心身に負担がかからないことをやっていた方がエネルギーを使わないですよね。

そもそも、本能には長期的に努力をする、というプログラムはないんじゃないかと思います。(「将来」のことを考えられる動物はいないと言われています)

そして特にやっかいなのが、脳はこれまでやったことがないことをするのが怖い、ということです。昨日までと同じことをやっていれば、危険なことは起こらないですからね。

だから、新しい習慣はなかなか定着せず、3日坊主なんて言葉もあります。昔から、誰もが経験するよくある悩みということなんでしょう。

できるだけ負担がかかることを避け、新しいこともやらない。私は、これが生き残ることを優先する生き物の基本的な姿勢だと考えています。

努力をした方が素晴らしい、なんていう考え方は、生物としてのヒトの歴史を考えれば、ごくごく最近になって生まれた考え方です。原始時代の脳が備わってるんですよ。

脳を騙す

では、「努力をしたい」と考えている人はどうすれば良いのかと言うと、脳を騙すことです。脳は騙せます。少しずつこれまでの行動を変えて、努力するのは辛くない、努力はいつもやってる当たり前のこと、むしろ楽しくなっちゃうかも、と感じさせればよいのです。

人の行動の9割は昨日と同じと言われています。昨日努力をしなければ、今日もしないということです。でも、1割なら変化を起こせます。

ちょっとずつ行動を変えていけば、その分脳が拒否することも少なくなります。初めは本当にちょっとずつ、ゆっくり、でも確実に変えていくのです。

私の場合は、机に座って勉強するという習慣が本当にありませんでした。そのころ習慣化していたのは、テレビの前でゲームをすることでした。

ここからいきなり机に座って勉強しようとすると脳が拒否します。だから、まずは机に座ることだけをやりました。机に座って漫画を読むんです。これなら、楽しいと感じながらこれまでの習慣を少し変えることができます。

脳は、すぐに成長を感じられるものが好きです。ドーパミンが出るからです。だから、短い期間で成果がすぐに分かるようにテストをする。

あなたが今日努力できなかった原因は、昨日のあなたにあります。では、明日のあなたが努力するには?今日の1割の行動が鍵になるってことですね。1割の改善を積み重ねていくしかないと思います。

 

今度はそれが当たり前になる

そして、その行動を続けていると、今度はそれが当たり前になっていきます。初めに感じていた、めんどくさい、ダルい、やりたくない、とは思わなくなります。むしろ、自分で決めた行動ができた時の喜びを知っているので、やりたいとさえ思います。

周りから見て、努力をしていると思っている人は、本人はそれを努力だと感じていません。それをやるのが当たり前、別に辛いとか大変とか感じていないんですね。そういうネガティブなことを感じてやっているのでは、どんな人でも続かなくなります。

努力ができている人は、初めから急に取り組むのではなく、段々とそれに慣らしていって習慣化している人たちだと思います。そのきっかけは、ちょっとしたことで大丈夫です。

こんなことして意味あるの?から始める

急に大きく変えるのではなく、ゆっくり少しずつ変えていきます。それが積み重なると、以前の自分には到底無理だと思っていたことができるようになるんです。

まずは、こんなことして意味あるの?と感じるものから始めて下さい。ちょっとでも、本当にちょっとでも昨日の自分から前進していれば大丈夫です。机に座る、イメトレだけやる、図書館に行って頑張っている人を見る、、などです。これなら自分にもできる、ということから始めましょう。一つできたら、次にやれることが増えていきます。

めんどくさいはあなたの意志の弱さではなく、脳が慣れていないだけです。逆にそれを利用してちょっとずつできることを増やして、理想の習慣を手に入れてしまえば努力が辛いなんて感じなくなります。

努力が嫌いなのではなくて、慣れないことが嫌いなだけ、こう考えて少しずつ出来ることを増やしてみて下さい。

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