国公立大学や早慶に合格するために必要な勉強時間は、4,000時間くらいと言われています。これは、高校に入学してから、授業を除いた時間です。1年間に直すと、1300時間以上になります。そしてさらに、1日にすると単純計算で、4時間ほどになります。つまり、高校に入学してから毎日欠かさず授業以外で4時間勉強しなければならないのです。かなり大変ですね。
これまでに出会った天才たち
ただ、これはあくまでも目安であって、全員にこの数字が当てはまるわけではありません。私も、これまで15年近く塾にいて沢山の生徒さんに出会いました。その中には、この目安の時間よりも大幅に必要な学習時間が少なかった生徒も何人かいます。
例えば、3年生の夏まで部活をやっていて、そこから勉強を開始。その時点での成績も決して悪くはなかったのですが、志望校の判定はDくらいでした。でも、1ヶ月毎に模試での成績がどんどん上がり、冬にはA判定。見事、現役で首都圏の国立大学に合格しました。
こんな子もいるんだなあと、本当にびっくりしつつ、凄いなと感じたんですね。その生徒はもともと小学校の頃から塾に通ってくれていました。その時からとても飲み込みが早く、集中力もとても高かったです。そうは言っても、大学受験でこれほど短期間で結果が出るとは思っていませんでした。その生徒は特に数学が得意で、「休憩時間は数学をやる」という名言を残していきました。
たしかにこうした例外的な生徒さんもいますが、本当に少ないです。100~150人に1人という割合です。まさに、天才と言っても良いと思います。残念ながら、私は決して天才ではなかったので、しっかり4,000時間が必要でした。
あなたはどれくらいの勉強時間が必要か?
そして、もちろんあなたが目指す目標によっても、必要な勉強時間は変わってきます。悪く言われがちな偏差値ですが、目標を決めるには役立ちます。私は、1科目の偏差値を2上げるために100時間の勉強が必要だと考えています。
あなたの現在の成績が3科目偏差値50だとして、目標とする大学の偏差値が60だったとします。そうすると、3科目で30足りないことになりますから、必要な勉強時間は1,500時間です。それを、受験までの残り日数で計算すると毎日必要な勉強時間が分かります。
ただ、ここで目標をギリギリ達成するスケジュールにするのはよくありません。何事も、余裕を持ったスケジュールを立てたほうが良いですよね。国公立大学も私立大学も一般入試は2月か3月に行われますが、その前の秋頃にはもう合格する力を付けておきたいです。模試の判定ではAにしておきたい。A判定は本当に少数の人しかもらえないので、少なくともB判定にはしておきたい。
なぜなら、秋に受けた模試の結果が返ってくるのが冬だからです。冬の受験直前に、自分は合格できるんだという自信を持っておくことが大事です。
勉強時間は必要条件であって十分条件ではない
この目安の時間勉強すれば、確実に第一志望に合格するかと言われると、そういうわけでもありません。本番であなたが苦手な問題が出るかもしれないし、たまたまその年の受験生が天才集団になるかもしれません。
なので、この目安の勉強時間は、「これをやれば十分」というものではなく、「最低これくらいは必要」という時間だと考えて下さい。まずはこれをこなさないと、スタートラインに立てない、土俵に上がれない目安だと。
これを聞いてどう思いましたか?頑張れば必ず報われるなら取り組めるけど、頑張っても報われない可能性がある・・こんな話を聞くと、確かに怖さを感じてしまうかもしれません。でも、逆にこう考えて下さい。やったら報われる可能性があるけど、やらなかったら絶対に達成できない。だったら、自分にはできるかどうかなんて迷わずに、まずはとにかくやってみるしかないんだと。やったらできると信じなければだめなんだと。
何か目指すものがある時に、これは大事な考え方だと思います。自分にはできるんだと信じることです。そうでなければ、できるものもできなくなってしまいます。自分にはできると考えたからこそ、それを達成しているんじゃないでしょうか。
やってから悩め
この目安の時間を見て、これまで頑張ってきたのに中々結果がでない、という人はまずはこの時間を最低限のものと考えてみて下さい。時間をかければ良い、というものでもありませんが、前提としてこれくらいの時間が必要。その上に、取り組み方の工夫や勉強の方法が乗ってくると。
多くの人にとって、時間は十分条件ではなく必要条件です。だったら、まずはそのハードルをクリアして、そこから次のことを考えるようにするのはどうでしょうか。